医系学生ミーティング

6月も終わりに近づき7月の夏本番を迎える中、梅雨の時期が続きます。
今年もゲリラ豪雨、雹が降ったりし踏んだり蹴ったりの時期が続きますね。

そんな長野では医系学生ミーティングが行われましたのでご紹介します。

〇BLS講座
実際に看護師としてご活躍されている職員の方に心肺蘇生についての手順を学びました。
「人が倒れている」「誰か来てくださ〜〜い」AEDを使用、人工呼吸などみなさん緊張した様子で行いました。
もし、BLSが必要な場面に遭遇した時、知識があっても、実践するのは困難かもしれませんが使い方ひとつ覚えていればいざというときには自分たちも対応しなくてはならないこと、
一時救命処置を行えば助かる確率は数段と上がります。
医療者となる学生にとってはいい経験が出来たと思います。



〇バイタルチエック
病院に勤務されている3年目後期研修医によるバイタルについて学習しました。



バイタルってみなさんよくお聞きされているかもしれませんが、そもそも「バイタルってなに?」というところから学ばせていただきました。
vital=生命 sign=徴候・・意識、血圧、脈拍(みゃくはく)、呼吸、体温の状態が判断材料になることということで、実際の血圧の高い、低い徴候にはどんな要素があるのか?
そういう些細なことですが実際の診察では非常に重要になることを学び、血圧の測り方について血圧計、現在は自動で行えるものがありますが、今回は水銀式血圧計で測り方を学びました。







血圧計とのにらみ合い、
上の学年の学生が低学年へ測り方についてレクチャー、低学年の学生はそれを見て互いに経験しました。







〇地域医療について
長野県南信濃に位置する飯田地域における地域医療について健和会病院の熊谷医師に講演をしていただきました。

飯田市は高齢化率が人口の30%を占めている市であり、そんな地域における健和会病院としての役割、
人口比で見た医師数の減少、地域の置ける介護事業の実態など様々な視点から地域における病院・医師の役割、
今後増え続ける高齢化に対しての課題など、若いこれからの未来の医師になる学生へのメッセージとしてお話していただきました。




〇地域医療についてパート2
長野県松本市にある松本協立病院の佐野医師に松本市における地域医療の取り組みについて講演していただきました。















松本市でも高齢化率が人口の25%を占めており、松本市での病院連携、
在宅への往診など松本協立病院としての役割について、
松本市でも僻地と言わんばかりか医療・介護問題が深刻になっていることこれからの医療問題の点についてなどお話しいただきました。





〇在宅医療について
長野県下諏訪町にある諏訪共立病院の木下医師より在宅医療について講演していただきました。
 


現在、国の制度改革によって在宅、往診での診療体制が厳しい中工夫を凝らしての対応、往診での特徴として、
病院診察との違いでは、当事者はもちろん、看護されている方、私生活など何か困っていること、
大変なことについてその方の背景を知れること、薬を飲んでいるか、食事はとれているか、
実際住んでいる環境を知ることでその人の病気の状態など汲み取ることが出来ること、支えられることが出来るのが往診。









今は、医師も不足して大変だがあらゆる職種の方々と協力して患者を支えること、
あらゆる制度を利用して患者に最も負担にならない方法を考えるのが医師としての役割だということです。
制度改革で病院での入院日数が削減される中、
往診や在宅でどれだけのことが出来るのかが課題となるとお話されました。















医系学生ミーティング以外にもランチタイムミーティングも行っており、たくさんの学生が訪れています。
今後も、同じ仲間として医療者になること、地域住民は学生たちが一社会人として医療従事者になって活躍されることを心待ちにしています。
そんな思いを少しでも感じ、楽しい学生生活が送れるように協力出来ればと思っています。