専門性と総合性

週刊朝日』の特集で「全国の病院の手術数総覧」が2週に渡って掲載されていました。厚労省に届け出をしている4606病院を掲載。手術数は社会保険事務局へ病院が報告した数字を掲載しています。わが長野県民医連加盟の病院はどうかといいますと、長野県内でトップの項目が二つありました。

長野中央病院
・心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈形成術、ステント)409例/年
・心筋焼灼術(アブレーション)69例/年

この二つは外科の手術ではありませんが、診療報酬点数表上は「手術」の項目に分類されています。心臓カテーテル治療年間409例という実績は、長野県内トップのみならず、おとなりの山梨、新潟を含めた3県内でも堂々のトップです。

病院見学に来られた医学生さんが驚くのは、心臓カテーテルの手技が素早いことだけではありません。循環器科のドクターが循環器以外の疾患、患者についてもしっかりと、幅広く診ていることに感銘を受けています。糖尿病や肺炎、時には血液疾患など、守備範囲が広いです。専門性を追求しつつも、総合的に幅広く診る力、姿勢を失っていません。これは、循環器科だけでなく他の多くの科についても共通しています。長野県民医連の医師養成・臨床研修のコンセプトでもあります。


学生担当 出河