エピソード

 ある日のダイビング。朝、港を出港したあと、ウェットスーツを着、ダイビングシューズを履いていたら、同乗していた中年の白人男性(ジョンさん)が、ダイビングシューズの中に隠れていたむかでに足を刺されるというハプニングがあった。
苦痛に顔をゆがめるジョン。
船長は、どうしたらよいかと思案し、携帯電話で島の病院に電話し、「医者か看護婦に相談したいから、呼んでほしい」と。
するとジョンは、「Oh no, I am a doctor」。
みんな、あんた医者かい? という表情をし、本人は大丈夫といい、そのままダイビングにいくことになった。
その後、ジョンと個人的にたどたどしい英語で少し会話をした。
「私も日本の医者です」と自己紹介。彼は、臨床医ではなく、研究医だと。
「私は、英語を読むことはできるが、聞き取ることができない」と言い訳したところ、彼は、「日本の医者はみんなそうだ。私は、1年間東大の研究室にいたことがある」
なるほど、よくおわかりで。日本にいたときは、コミュニケーションがとれず、苦労したことと想像できます。

今年もやはり、医師体制は深刻。夏休みもどうなるか?
春くらいから、行く場所の選定を始め、計画を練り、旅行会社と打ち合わせ、想像をふくらませる。
この時期がとっても楽しい。それでは、みなさんもよい夏休みを。