気になる患者さんカンファレンス

水曜日の朝「外来や当直でちょっと気になった症例のカンファレンス」を始めました。

この時間それまでは「めざせ!外来診療の達人」(生坂政臣・日本医事新報社)の学習会をやっていたのですが、これが終わったので、今度は実際に自分たちが経験した症例を検討していこうということになったのでした。研修医の症例については、指導医がチェックしたりそのつど相談したりしていますが、急いで指導医に相談するほどではないけれどちょっと気になった患者さんとか、中堅医師でもちょっと迷った症例などを気軽に出してみようというわけです。
 この日は小児科から12才女児の症例提示。腹痛・貧血・軟便・血便・一時的に体重減少(現在は回復)。クローン病潰瘍性大腸炎など疑って下部消化管内視鏡をやるべきか?という点を中心にディスカッションしました。
 炎症性腸疾患は小児科ではあまりなじみのない病気ですが、特にクローン病は発症のピークが10−15才とされ、十分念頭に置かないといけないものです。しかしあまり診たことがないと疾患のイメージがもうひとつつかめません。その点内科や消化器の医師の方が経験が豊富で、いろいろな話を聞いて大変勉強になりました。  
小児科和田浩