後期研修・専門研修シンポジウム

去る12/12-13、松本市内某所にて、長野県民医連医師総会が開催されました。
今日は今年の総会の目玉企画の1つ「後期研修・専門研修シンポジウム」をレポートします。

シンポジストは、長野中央病院、松本協立病院、健和会病院で後期研修や専門研修を行っている(行っていた)先生方です。長野県民医連の後期研修・専門研修の魅力についてそれぞれ語って頂き、討論しました。

その中で、個人的に私が特に印象に残った、木下先生(長野中央病院・消化器内科専門研修中)のプレゼンから・・・。

長野中央病院の消化器内科研修で得られた事

自信がついた
診断学の向上
・技術の向上
・研究活動、学会活動
・人的財産−長野県は内視鏡の有名人が多い


High Volume Center(大規模病院)でのOne Of Them よりも、長野中央病院の個性ある1人


長野中央病院の消化器研修の特色
・殆どの消化器疾患に対応できる研修が可能。
・医療の質・量ともに大学や有名市中病院に全くひけをとっていない。(→これはやっぱりスゴイです)
・他病院の一線級の医師とも、切磋琢磨によって生まれる信頼関係を構築している。
・民医連の理念も大切にしている。

(うーん、なるほど)


民医連の消化器医の目指す道
−多くの国民の医療要求に応えるため−
・強くて(医学的知識に富み)
・優しくて(ヒューマニズムにあふれ)
・力持ち(腕がよい)

(おお)

どうですか!

また、スライドの写真も素晴らしく、今年のUEGW(欧州消化器病学会)でロンドンを訪れた際の写真がとても効果的に使われていました。

ちなみに今回のUEGW2009 London では、木下先生と小島先生がポスター発表をされています。

Abstractはこちら↓
Dr.Kinoshita http://uegw09.vokativ.de/scien_prog/abstract_detail.php?navId=93&ssid=1080
Dr.Kojima http://uegw09.vokativ.de/scien_prog/abstract_detail.php?navId=93&ssid=1794

Dr.Kojimaのタイトルは、SUCCESSFUL IMPLEMENTATION OF ENDOSCOPIC SUBMUCOSAL DISSECTION FOR EARLY GASTRIC CANCER IN A SMALL DISTRICT HOSPITAL IN JAPAN
つまり、「日本の一地方病院における早期胃癌に対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の成功的とりくみ」とでもなりましょうか。これは事務の私でもなんとか辞書片手に理解可能な文章でした。医学生の皆さん、研修医の先生方、ぜひご一読を。
これを世界の学会で発表されたのは、すごいことだなあと思います。



“in a small district hospital”


…どんなところなんだろう?
気になりました?
次の試験が終わって、大学が休みになったら、ぜひ、見に来てください。



(学生担当 ide