高校生模擬面接

本当の想いは相手に通じるものです。偽りのない真実は、自然に体を安定させ、話し声も話し方も、落ち着いてきます。おのずと相手に訴えかけ、相手を説得し、時に助言をも引き出すようです。 ういういしい熱意ある若者との会話はとても楽しいひと時でした。希望に燃えた姿にいろいろ教えていただきました。
 中条事務次長は『医師を動かしている原動力』を知りたいらしくて、未来の医師にいろいろ探りを入れます。原点をとらえ、現実の病院経営にいかそうというわけ?なるほど。
面接は無理をせず自然体で。しかし、これはただの会話ではなく闘いです。溢れ出る考えを整理し、その熱い想いをもって、相手の眼をとらえ、時に打って出ましょう。かならずや判定はあなたの優勢勝ちです。この力は、未来の医療に、諸事情の解決に、恋愛に(?)役立つことでしょう。           
                                  長野中央病院 外科部長 成田淳


緊張から素に戻った時の高校生の目の輝きがとても印象に残った。面接が終って医師とディスカッションしている時はどんどん自分らしさが出せるようになっていってとてもいいなぁと思ったよ。
 高校生にとっては医師と直接話せる機会は大きな力になると思う。模擬面接がなければ絶対ないし、相手にとってこんなありがたい企画はないと思う。
                                  長野中央病院 事務次長 中条善則


2009年12月
今年で2年目、長野中央病院が精力的に取り組んでいる高校生模擬面接が行われた。面接官は成田医師と中条事務次長、参加者は2名。
医学部のマニアック面接をリアルに再現するため、回答に対するつっこみも鋭い。面接後は面接官からアドバイス、医師が真剣に自分だけにメッセージを送るのだ。アドバイスの後は学生からの質問にも丁寧に答えていく。
例えば・・・
「志望動機のポイントは絞ったほうが伝わる。あれも言いたい、これも言いたいとなると緊張も重なって結局何が言いたいのかわからなくなってしまうから、伝わりにくくなってしまう。」
「自分では特技と思っていない事も実は他人からみると特技であったりするものだ。エピソードを交えながら話すと部活動の話なんかがとっても生きてくるよ。」
「志望動機にプログラムに惹かれたと書いてあるが、本当にそのプログラムは珍しいのかな?近県の大学では行っていないのかな?つっこまれて困る回答は避けたほうが無難だと思うよ。」
そして2人からの一番大切なアドバイス
「嘘をつかないほうがいい。」
「本当のことが1番伝わる。」
「面接官につっこまれた時本当の事だったら堂々と言える。動揺しない。そうでしょ?」
「本当が大切」 
基本的なことなのに合格への想いから忘れがちになってしまうが自分の言葉で自分らしく自分を語る、これが大切なことなのだ。
この面接を踏み台にして本番に挑んでほしい、夢を掴みとってほしい、一緒にこれからの医療を支える仲間になってほしい。そして来春みんなの笑顔に再びあいたい。ね、成田先生、中条次長!

                                長野中央病院 医学生担当 岩下ちひろ