こんにちは、一年目研修医の高山です

1月19,20日と松本で行われた総合診療研究会に参加してきました。初日の講師は、佐久総合病院で臨床研修医指導の第一線を担っていた川尻宏昭先生!(現在は名古屋大学在宅管理医療部・地域医療センター所属) 恐れ多くも、先生の前で症例提示なんてさせてもらっちゃいました・・・設定は「外来研修後の振り返りカンファ」、僕以外に二年目の笠田先生、小林先生、初期研修医ではありませんが3年目の横田先生にも参加いただき、カンファレンス開始!当初は30分の予定が、気付くと1時間以上も指導いただきました。内容は、どれだけ外来の限られた時間の中で、必ず否定しなければいけない救急対応の必要な疾患を考えられるか、その他鑑別を挙げられるか、など各人に考えさせ、答えさせるのが主体でした。印象的だったのは、川尻先生自身は司会進行に徹するだけで、診断や鑑別は生徒側にさせている、ということでした。自分で考えることの重要性を再確認でき、今後の自身の勉強に大いに役立てられる経験となりました。

翌日に行われました熊谷先生の講義では、日常的に行っている検査の中身や検査結果が、統計的にどれだけの意味を持っているかを事細かにまとめ、提示していただきました。本当に引き込まれる内容で、聞き入ってしまいました。知っているようで本質を全く理解できていないことを、ここまで指摘されたのには衝撃でした。河野先生のコメントではないですが、研修医のみならず、医師の指導として毎年でも勉強会を開催してほしいくらいです。
この二日間を経験して、とても多くのことを学びました。当院でも、研修振り返りカンファは研修担当の番場先生を中心に、毎週開かれているものであり、もちろん提示した症例も以前にレクチャーを受けていました。今回の経験で嬉しかったのは、番場先生のご指導も川尻先生のそれと比較して、遜色なく充実したものであったことです!そして、指導にあたる先生方が積極的にこのような企画をされ、吸収して、今後の研修医教育に役立てようとする、その姿勢でした。自画自賛のようですが、ここはいい病院です(笑)。熊谷先生の講義もそうでしたが、勉強熱心で、vitalityに溢れる先生が多くいらっしゃいます。その一員として、負けずについていけるようにこれからも頑張っていきます。




※第3回総合診療研究会(08年1月19日〜20日
1日目 
川尻宏昭先生(名古屋大学在宅管理医療部・地域医療センター)
「私が総合診療(ジェネラリスト)を選んだ理由(わけ)」
2日目 
熊谷悦子先生(健和会病院)
「臓器保護につながる血管障害の治療〜メタボリックシンドロームから保存期腎不全まで〜」