心に残った患者さま

研修医2年目の高山です
先日、信州大学の学生を前に、研修中に心に残った患者さんのスピーチをさせていただきました。いままで、医学的な視点以外で患者さんのことを振り返ったことがなく、何を話したらいいのかでかなり困りましたが、少ないながら何人もの患者さんと深く関わる事ができ、少しでも学生さんに学習意欲となればと思い、語ってきました。
配布資料もアウトラインのみ書いた紙一枚で、出来もしないのにその場で思い出しながら話してみようと、無謀な挑戦をいたしまして・・・どこまで伝わってくれてるか定かではありませんが、

なんと

みんなの眼が真剣なこと×2!
学校終わりの、中には部活もそこそこで参加してくれた人もいました、眠いだろうに・・・とても集中してきいてくれて何よりうれしかったです。

話のあとの質問で「臨床検査技師を目指していますが、検査技師でも患者さんから感謝されることありますか?」と聞かれ、ハッとさせられました。ともすれば日常業務をこなすことに埋もれ、患者さんが目の前にいても、パソコンの検査結果やカルテに目をむけて患者さんを見ていないことがあります。血液を採取することに集中して、超音波できれいに画像を出すことに集中してしまい、患者さんを人間としてみれなくなっている瞬間があります。こと検査技師さんは、医師や看護師にくらべて患者さんとの接点も少なく、その傾向が強く、特定の患者さんと親しくなる機会は少ないのですが、それは医療者の患者さんへの関わり方で違ってくると思います。「患者さんに感謝されるような仕事がしたい」と思い続けて、患者さんを第一に思い仕事をしていれば、必ず患者さんにもその気持ちは伝わって、それに答えてくれる瞬間はくると思います。
学生さんを前に、自分も「人から必要とされる存在になりたい」と思っていたことを、再認識できました。どんなに忙しくて、辛い状況でも、そのことは忘れずに、これからの医者としての生活を充実したものにしていきたいです。そして、自分の話で少しでも動かされた人たちと、今後の長野の医療を支えていけるチームになれたらと思っています。

はい、2年目なのにデカいこと言ってすみません(笑)