屋久杉、飲み杉、浮かれすぎ 会えた!!会えなかった?職員旅行


寒冷前線の影響で、午前4時過ぎマイナス12度を示す軽井沢の高速道路掲示板を、足下が非常に冷えるバスの中から見た記憶と、50度の砂蒸し温泉の地下からの熱さが頭の中で混乱していた。
前日の指宿温泉で、小島Drとほぼ二人で一本空けた芋焼酎がまだ体に残っていてボーとしている。
屋久島に向かう高速フェリーの中でもまだ酒(焼酎)が残っていた。
半分寝ながら知覧の哀しい空と池田湖辺に広がる菜の花と、時代と季節も頭のかなで混乱していた。
二日酔いの中、職員旅行第二日、屋久島宮乃浦港に付いたのは午前10時前であった。
 今回の職員旅行の最大の目的は樹齢3000年の紀元杉に会うこと(長野中央病院の職員旅行は毎年十数コースあり、そこから選択する。韓国ソウルコースも同じ出発日であった。ただ料金は向こうのほうがかなり安い)。
 宮乃浦港は信州の春を思い起こさせるほど暖かだったが、紀元杉付近は前日降った雪の影響で通行止め、手前のヤクズギランドまでは除雪されているとの事。
南国では数センチの雪でも交通に影響するから仕方がないなと思いながらヤクスギランドに到着すると、数十センチの雪。


通行止の坂道では子供たちがソリをして遊んでいる。
もっと奥では4〜5mも積もるとのこと。
九州から北海道までの季節が分布する世界遺産屋久島ならではの事らしい。
 紀元杉に会えなかった事を惜しみつつ、雪のヤクスギランドを後にして今日は飲みすぎないぞと今夜の宿へ。
 宿の夕食では、屋久島名物トビウオ(唐揚げ)と首折れサバ(刺身)を三岳(芋焼酎)で堪能し、飲み足りないので2次会へ。2次会でも芋焼酎、ふとメーニューを見ると「森伊蔵」の文字が。
店の人が「滅多に入らないんですが」と一升瓶を見せてくれた。ネットで数万円で取引される一升瓶が目の前に。
思わずはしゃいで記念写真を一緒に撮ってしまった。

もちろん飲んだ、飲みすぎた。
 今回、紀元杉には出会えなかったけれど、おいしい肴と森伊蔵に出会えて感激して長野に帰ってきた職員旅行(総勢15名)でした。

                                                  麻酔科 中村