笑って死ねる病院

笑って死ねる病院 (ワニブックスPLUS新書)
NNNドキュメントで放映された「笑って死ねる病院」の書籍化した本。
http://veohdownload.blog37.fc2.com/blog-entry-495.html

同番組は2008年のギャラクシー賞奨励賞を受賞。
金沢の城北病院を取材し、終末期を迎える人々の人間模様と背景を描いた作品。

「あと一週間しか生きられないとしたら、あなたは何をしたいですか?」

冒頭の問いかけとともに、
現代日本は、終末期を迎える人々やその家族にとって、生きづらいことがひしひしと伝わってくる。
番組には、終末期の人々の他に、様々な人々が登場する。
愛おしい人のために奔走する家族や友人たち。
そんな彼らを静かに、そして力強く支える城北病院のスタッフたち。
一人一人が、とにかく悲しくて、愛おしくて
医療とはなんなのか、そんな根源的な問いに揺り戻される。

この本を読むときは涙と鼻水が止めどなく出る。
泣き顔を見られたくない人は、喫茶店や電車の中で読まない方がいい。
そしてティッシュは手元に置いておいた方がいい。
(学生担当・窪田)