長野に1年ぶりに帰ってきたよ〜^^

 皆さんお久しぶりでございます。医学生のみなさんこんにちは。
長野中央病院で9年めの循環器内科医をしている三浦といいます。
昨年9月から今年の9月までの1年1ヵ月間、愛知県豊橋市にある豊橋ハートセンターというカテーテル専門の病院で専門研修をして先月帰ってきました。
帰ってくる前に学会でバルセロナに行ったり、家族とウィーンで旅行したりと散々リフレッシュして気合を入れて帰ってきたのですが・・・。

サグラダファミリアです。

バルセロナの海です。空も海も青くて、やっぱり地中海の海はとってもきれいでした。
1年間心臓病の人しか外来で見ていなかったので、風邪の免疫力がなくなっていたせいか、こちらの外来に出てまもなく風邪をひいてのどが痛いやら声が出ないやらで大変な目にあってしまいました><。新型インフルエンザもそうですが今年の風邪はなかなか治らないみたいで1カ月以上たった今も時々咳がでて、自分も年をとってしまったのかなと嘆いている今日この頃です。
 さて専門研修で学んだことをさっそく当院でも始めたいということで今月当院で初めてカテーテル検査でOCTという検査ををやりました。

当院でやった写真です。正常冠動脈のOCT画像です。内側から内膜・中膜・外膜の三層構造がわかります。


狭窄部位のOCTです。白いところが肥厚した内膜の部分です。
OCTとは血管内光断層撮影法という冠動脈の中に診断用のワイヤーをいれて先端にある近赤外線のセンサーで血管内の様子を撮影する方法です。長野県で導入したのは県内で2番目ということです。OCTは非常に解像度が高い検査なのでこれまでのIVUS(血管内超音波撮像法)と比較して狭心症心筋梗塞で治療のために血管の中に留置したステントという金網がどのような状態になってきているか、血栓などが付着していないかなどをクリアに観察することができるんです。
医学生のみなさん、ぜひ見学しに来てくださいね。そして一緒に長野市の地域医療を(できれば循環器科を)やってくれる若い先生がもっと増えればなと思っている今日この頃です。いつでも歓迎しますよ^^