医師の役目

諏訪にもようやく冬らしい寒さがやってきました。


(病院屋上より。奥は諏訪湖ですが、吹雪いていて見えませんね)


昼でも気温が0度前後にしかならず、夜は-5度以下になることはざらです。諏訪湖も氷が張りました。
これくらい寒くなってくると、外に出るのも一仕事です。ですが、患者さんたちはそんな天候に負けずに病院までいらっしゃいます。
それこそが元気の秘訣かもしれませんね。

さて、冬というのは病気が増える時期でもあります。冠動脈疾患は増加しますし、その他の疾患も明らかに増えます。
そうなると、患者さんによっては自宅で亡くなる方も出てきます。そういったお宅に行って、死亡確認をするのも医師の大切な役目です。
今日も、朝方に自宅で亡くなっている患者さんの死亡確認に行ってきました。90歳を越えておられるその方は、先日退院したばかりでした。
亡くなる前日までご飯を食べられ、朝方家人が見に行ったところ亡くなっていたそうです。安らかな顔で眠っているかのようでした。
ご家族も、自宅で亡くなって幸せだったとおっしゃっておられました。
病院に戻り、死亡診断書を書いて、入れ替わりで看護師が処置に向かいました。

当院は100床に満たない小規模病院ですが、小規模ならではの良さもあります。
今回の方も、外来も病棟もほぼスタッフ全員が知っており、亡くなったという知らせを聞いて、皆がその方の思い出を話し合っていました。

日本ではまだまだ病院で亡くなる方が多いですが、この方のように「在宅で最期を迎えたい」との考えをサポートしていける医師になりたいし、病院でありたいと考えています。

諏訪共立病院 研修医S