Gastro2009/UEGW in London お初!国際学会紀行 〜前半〜

消化器内科の木下です。
長野に来て2年目、初めての国際学会の舞台に立ってきました。
その顛末について報告します。
学会発表までの流れですが、6月末日までに演題登録をインターネットで行います。8月には演題採否がメールで届きます。
口演かポスターかは自分では決められず学会のほうで決められるので、採否のメールが来るまではドキドキです。
今回私は(幸運にも?)ポスター発表でした。その後は発表の準備をし本番を迎えるということになります。
準備の中では多分演題登録が最も大変かもしれません。
通りそうな演題内容の選定も大事ですが、それを伝えるための英語については無い知恵を絞り、抄録を作成するのは大変でした。ただ、中央病院には強力な味方(英会話の先生)がいるので、何とか自分である程度作ってしまえばネイティブ的にも正しい言い回しなどに変えてくれるのは非常にありがたかったです。

ロンドンへは11月21日土曜のJAL成田→ヒースローの直行便で出発しました。
今回の学会へは中央病院からは私と小島Drが参加。ロンドンへは直行便でも12時間、時差は11時間です。
もうむちゃくちゃ長い!
飛行機の中で、普段めったに見ない映画を3本〜4本は観ても着かない。
そうこうしているうちに、眠ってしまい気がつけばロンドン上空でした。ホテルは大英博物館の近くのホリディ・イン。小島Drとツインの部屋をルームシェアしました。

学会はexcel Londonという日本で言えば幕張メッセのようなだだっ広い会議場で行われました。
ロンドンの中心部からは30〜40分程度離れているなんにもない所です。
地下鉄の駅と直結しているので主な交通手段は地下鉄ですが、地下鉄が何かとよく止まる土地柄のようで、たった5日間の学会中も何度か電車の中に閉じ込められました。
私の発表は11月23日でした。今回からは「上級の専門医がroundするので、各々のプレゼンターは2〜3分程度のプレゼンをするように」との通知が学会よりあったので、準備はしているものの質問されたらどうしようとかなり緊張していました。
カンペを持って、朝早めにいざ出陣。見よう見まねでポスターの受付をすませ、ポスターを添付。
11時には自分のポスター前でスタンバイ。ドキドキしつつroundを待ちます。しかし、なかなか座長は現れません。
ポスター会場はいろんな人が入り乱れて、いったい誰がそうなのかもわかりません。
仕方が無いので、隣のイギリス人の医師とそれぞれのポスターのプレゼンをお互いにやったりしていました。隣の医師の発表は進行胃癌に関するものでしたが、イギリスでは内視鏡検査が高価なので、そもそも早期胃癌が見つからないのでこんな研究をしているのだと言っていました。日本では内視鏡検査はどうかと聞かれたので、
「この前100歳の人にスクリーニング検査をしたよ」と伝えると
「クレイジーだ」とのことで「確かに私もそうおもう」と返事をし、笑いあったのは面白い経験でした。
結局プレゼン時間の終了まで座長は来ずに、私の海外学会デビューは無事(!?)終了しました。
今回の学会は4学会の共同開催のため、世界各国から相当な人が訪れていました。


Gastro2009/UEGW in London お初!国際学会紀行の後半はまた来週!!!