2013年度 へき地医療フィールドワークin下栗の里


5月某所、長野県民医連では毎年、新歓企画のメインイベントともいわれる南信地位へのへき地医療フールドワークを行っております。



今年で9回目となり既に南信地域にはほぼ制覇??したかと思われます。



9年間を経て、村などが合併し風変りはしてしまいましたが村が合併されても住んでいる地域、住民などは今でも変わらずの風景となっております。


そんなへき地医療FWは今年は南信濃、信州遠山郷下栗の里を訪れました。



この里は、日本の原風景が残る地として、「日本のチロル」と呼ばれています。


谷底に向かって標高800m〜1000mの間に耕地や民家が点在する里には、

大地と人のぬくもりがあり、下栗の里は2009年「にほんの里100選」に選ばれたそんなところで今回はフィールドワークとして行いました。





今回、へき地医療として飯田市社会福祉協議会 南信濃地域包括支援センター 社会福祉士 山粼さんを講師として
『南信濃地区における医療と福祉の現状』についてお話していただきました。
信濃地区では人口は年々減少しており、高齢化率は50%以上に上るということです。
ほとんどが高齢者が住んでおり住居も山間部などに住んでいる方も多く各地区のコミュニティーが崩壊しつつあり、限界集落となっているということです。
現在、特養施設への入居者が待機されている状況や医療・福祉に携わる人がいなく各施設では人員確保に苦慮していることが地区の問題にもなっていることが挙げられました。


また、施設としては、災害対策や町づくり、医療・福祉の強化として取り組んでいることをお話され、元気ある生活が送れるように取り組んでいるとのことです。




その後、実際に高齢者が住んでいるアパートにお邪魔し、住民の皆さんとお茶会を行いました。



最初はどの学生も何を話してよいのかわからなく戸惑っていましたが、入居者の方々が自分達のことをお話され次第に打ち解けて有意義な時間を過ごしました。




とても元気な方々で普段話せない高齢者とのお話は貴重な体験になったのではないでしょうか。






待ちに待った夕食!!
今回は地元にあるジビエ料理専門店におじゃま。。
地元で採れるイノシシ、シカなどの肉とジンギスカンを焼肉としていただきました。
店主に聞くと「シカが取れすぎて困っている」「たくさん食べていっておくれ」とやさしく、温かく、口を揃えて「いただきま〜す。。」



夜にはお待ちかねの交流会。
ナイトセッションとして

諏訪協立病院 木下真理子医師より、「在宅診療のレクチャー」を行いました。

実際の往診の様子からどんな疾患があるのか、問診の取り方など様々な視点からお話していただき、それでも現状は医師不足ですべての患者に対して把握できないこと、施設、機材、規模、地域性にあったそれぞれの在り方など、往診から医療について幅広いことから考えていかなければならないことを改めて感じさせられました。







2日目は毎年恒例のウォークラリーを行いました。


下栗の里と呼ばれる急斜面に住んでいる地域を実際足を使い班に分かれて順番に大自然を肌に感じながら途中いくつか問題を解くポイントで問題を解きながらウォーキング。





今年も天気が良く晴れて充実した2日間でした。



















参加された学生のみなさんありがとうございました。
引率の事務の皆様もお疲れ様でした。


ふせや